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2019.11.17
カテゴリー:医療
皆さんは胃腸炎になったときや検査の時などに医者で「消化に良い食べ物を食べてください。」と言われたことはあるでしょうか。
しかし、突然「消化のいいもの」といわれても何食べればいいの?と思われる皆さんも多いと思います。そこで今回は、胃腸の調子が悪いときの食生活について
ご説明していきます。
単に食欲がないだけでなく、食事をすると気持ち悪くなったり吐いてしまうときや下痢ですぐに出て行ってしまうときは無理に食べる必要はありません。
ただ、水分や電解質(主に塩分です)は不足しがちなので意識して取る必要があります。
スポーツドリンクは電解質を含んでいるので胃腸炎の時に良いと思っている方も多くいますが、実際にはスポーツドリンクは糖分が多すぎ、塩分が少なすぎるため、さほど理想的な訳ではありません。OS-1や アクアサポートなどの薬局で経口補水液として売っているものをお勧めします。経口補水液は水や水分がすばやく吸収されるように調整されています。
経口補水液は元気な時に飲むと飲むのに少々苦労する味ですが、脱水で調子が悪い時に飲むと意外と飲める味に感じます。
また、飲むのはなるべくゆっくり少量ずつにして、温度はぬるめにした方が良いでしょう。
経口補水液は自分で作ることもできますので買うのがもったいないという場合はこちらを参考にして自分で作ってみてもよいでしょう。また、薄めに作った味噌汁なども良いでしょう。
水分も受け付けない場合は点滴にしたほうがいい場合がありますので医療機関を受診しましょう。
消化に良いものを考えるためには逆に消化の悪い物から考える必要があります。
消化に悪い代表的な物は脂肪と繊維質です。繊維質は普段は体に良いものですが消化の負担は重いものです。消化管の調子が悪いときには避けましょう。
繊維質の多い物としては雑穀、野菜、根菜、キノコ類、果物などです。
フルーツは調子が悪いときに取ろうとする方もいますが、控えたほうが良いかもしれません。
脂肪分は肉や魚、ナッツ、乳製品などに多く含まれています。牛乳やアイスクリームなどは調子が悪いときに食べたくなる場合もありますが、これらは脂肪が多いのと冷たいので消化器には負担がかかります。ただ、通常の風邪で単に食欲がないときなどは取っても問題ないでしょう。
ヨーグルト
また、生のものについては消化にもあまり良くありませんが、更に菌やウイルスが入る原因になりうるのでできるだけ避けましょう。
繊維質が少ない、炭水化物、たんぱく質中心の食事となります。
おかゆ、重湯、柔らかく似たうどん などが代表的です。特に胃腸炎で最初に食べ始めるときは重湯や葛湯などが良いでしょう。
同じ麺類でもソバは繊維質が多く、ラーメンは脂肪分が多いため不適です。
卵や豆腐はたんぱく源になりますが、繊維質や脂質も少ないので回復食に良いでしょう。
味付けについては塩分は控えめにし、香辛料などの刺激物は避けましょう。
これらについては内視鏡検査前の食事にも応用できます。検査前の場合は味付けについては特に注意はいらないでしょう。
赤羽根医院でも胃腸炎の場合は食事指導や投薬、重症の場合には点滴を行っています。
体調不良の際にはご受診ください。
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